カブトムシの飼い方と注意点!飼育に必要な道具や餌など
季節はすっかり夏。
夏といえば昆虫採集……というのは一昔前までの話ですが、それでをお店で昆虫を買って飼育したいという子供は今でも多く存在します。
夏休みの宿題の自由研究にもピッタリですし、特にカブトムシは見た目もかっこよく、品種にもよりますが飼育難易度も比較的低いため子供に人気の昆虫といえるでしょう。
とはいえ、昔と比べると少し物珍しいものになりつつあるカブトムシの飼育。
「どうやって育てていいのか分からない」という方も少なくないかと思います。
そこで、当記事でカブトムシの飼い方について、必要な道具や餌など諸々含めて詳しく解説してまいりたいと思います。
カブトムシの飼育に必要なもの
カブトムシを飼って育てるために最低限用意しておくべき道具は以下の通りになります。
- 飼育ケース
- 昆虫用育成マット
- 防虫シート(虫除けシート)
- 昆虫用のエサ(ゼリー等)
- のぼり木
それぞれについて簡単に説明していきましょう。
飼育ケース
カブトムシを育てるための飼育ケースは、ある程度カブトムシが快適に過ごせる大きさがあり、換気ができる(密閉されていない)ものであれば何でも構いません。
大きさの目安としては、カブトムシ1匹だけ育てるなら幅18cm以上、2~3匹育てるなら幅30cm以上のものを選ぶといいでしょう。
また、卵や幼虫から育てたい場合は少し深めのケースを選ぶのがおすすめです。なぜなら幼虫は育成マット(後述)に深く潜り込み、そこで育成マットの土を栄養源として成長するからです。
基本的にはホームセンターで販売されているもので問題はありません。
単純に飼育して成長を観察・記録するのであれば百円ショップの安いもので十分でしょうし、より観賞用として拘りたいのであれば自分好みのデザインを吟味して下さい。
昆虫用育成マット
昆虫用育成マットとは、飼育ケースの下に敷き詰める土のことです。
この土は腐葉土や針葉樹・広葉樹などカブトムシの成長に適した素材で作られており、カブトムシが生活するための「大地」としての役割を果たしています。
「その辺の公園とかにある土を使っちゃ駄目なの?」と思う方もいるかもしれませんが、そういった土は幼虫の成長に必要な栄養が不足していたり、カブトムシの生活を阻害するハエやダニなどの害虫が発生しやすかったりといった問題点があります。
この昆虫用育成マットはカブトムシの飼育に最適化された土になっているので、少なくとも初心者の方はこちらを購入した方が無難でしょう。
なお、この育成マットには「幼虫用」と「成虫用」があります。
幼虫用の育成マットは「発酵マット」とも呼ばれ、クヌギやブナなどの樹木のチップを発酵させて作られています。そのため、カブトムシが成虫へと成長するための栄養が豊富に含まれています。
一方で成虫用の育成マットは発酵されておらず、幼虫用マットより安価で且つ管理が簡単というメリットもあるため、成虫から飼いたい方はこちらを選びましょう。
防虫シート(虫除けシート)
カブトムシを飼育ケースで育てる上で問題となるのがハエや蚊、ダニといった害虫です。
特に夏場はこういった害虫が非常に発生しやすい時期になるため、防虫シートは必須アイテムといえます。
もしこういった害虫の侵入を許すと、エサや育成マットが汚染されてカブトムシが病気になってしまう可能性があります。
そのような事態を未然に防ぐために、飼育ケースと蓋の間に挟み込んで害虫の侵入を防ぐ防虫シートを準備しておきましょう。
昆虫用のエサ
野生のカブトムシは、普段クヌギやコナラ等の木から出る樹液を主食としています。
しかし、当然ながらこれらを都度調達するのは難しいですよね。
やはり、オススメはホームセンター等でも販売されている「昆虫ゼリー」でしょう。
市販の昆虫ゼリーは、カブトムシの成長に必要な栄養がバランスよく配合されており、味もカブトムシが好む甘味に仕上がっているため、基本的にこれを用意しておけば何の問題もありません。
でも、どうせならゼリー以外を食べているところも見てみたい!とお考えの方もいるかと思います。
そんな方は、バナナもしくはリンゴがオススメ。
安価で手軽に入手できる上栄養も豊富、特にバナナは水分量もそう多くないため飼育ケースやマットが汚れて異臭やハエが発生する事態にもなりにくいメリットがあります。
なお、カブトムシのエサといえばスイカを連想される方もいるかと思いますが、実はあまりオススメではありません。
というのもスイカは水分量が多すぎるため、カブトムシのオシッコの量が増え、ケースの中が不衛生になりやすいのです。
臭いや害虫などのトラブルを極力避けたい方は、やはり昆虫ゼリーが一番オススメといえますね。
カブトムシを飼育する上での注意点
飼育ケースを直射日光の当たる場所に設置しない
カブトムシは暑さに弱いため、飼育ケースは必ず直射日光の当たらない涼しい場所に設置するようにしましょう。
日光に直接当たり続けると、30分足らずで命の危険が伴います!
育成マットは乾燥しないようこまめに加湿する
飼育ケース内の育成マットの乾燥具合も適度にチェックしてあげてください。
命や健康に関わるものではありませんが、カブトムシは適度な湿度を好むため、マットが乾燥しているときは霧吹きなどで軽く加湿しましょう。
ただし、極端に湿らせすぎると今度はダニ等の発生の原因にもなるので要注意です。
エサを切らさないように
カブトムシは小さな体に似合わずよく食べます。
もちろん個体によって食べる量は違いますが、16グラムのゼリー1個を半日から1日で食べ尽くすことが多いです。
また、ゼリーの残りが少なくなってくると食べにくくなってしまうので、そちらも考慮して食べやすいタイミングで交換してあげることが大事です。
基本的にカブトムシは食べすぎによる健康不良を起こすことはないので、腐敗・傷みにさえ気をつけていれば多めに用意しておいて問題ありません。
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