犬のブラッシングの理解を深めよう!正しいやり方や効果など

犬のブラッシングの理解を深めよう!正しいやり方や効果など

大切な愛犬の毛並を美しく保つためにブラッシングは欠かせません。
ブラッシングには毛並を整える意外にも様々な効果があり、ワンちゃんとのスキンシップで絆を深める意味でも非常に重要です。

「ワンちゃんが嫌がるから」
「ブラッシングしなくても綺麗だから」
「面倒だから」
……等々の理由でブラッシングを怠っている飼い主様、是非ブラッシングを習慣づけてあげて下さい!

今回は、犬のブラッシングの正しいやり方や効果についてご紹介していきたいと思います。

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犬のブラッシングの主な効果

犬のブラッシング冒頭でもお話した通り、愛犬のブラッシングを習慣づけることには様々な効果・メリットがあります。
可愛いワンちゃんのためにも、ブラッシングがもたらす効果について詳しく知っておきましょう。

抜け毛が散らからない

犬は春と秋に抜け毛の季節、いわゆる「換毛期」を迎えます。
この時期になるとワンちゃんの抜け毛が部屋に散らかって悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか?

犬の被毛は非常に細く、カーペット等に絡まると掃除が大変ですよね。
抜け毛は放っておくと見栄えが悪いだけでなく、ノミやダニの温床になり住人のアレルギー発症の原因にもなってしまいます。

そこで、定期的にブラッシングをしてあげることで抜け毛を予め処理できます。換毛期を迎えても抜け毛が散らかる心配はありません。

皮膚病を予防する

実は、犬のブラッシングには皮膚病を予防する役割もあるんです。

外で散歩した時など、被毛に空気中のホコリや花粉、そしてノミやダニなどが付着してしまいます。
それが蓄積されたまま放置していると、皮膚病や感染症にかかってしまう恐れがあります。

こまめにブラッシングをしてあげることで、これらの被毛の汚れを取り除くことができ、ワンちゃんの健康を守ることができるのです。
既に皮膚トラブルを発症している場合でも、ブラッシングしている最中に異変に気づくことができるので、重症化する前に対処することもできるでしょう。

また、ブラッシングには被毛に絡まったまま残留している抜け毛を取り除くためにも重要で、抜け毛が溜まると熱(体温)を自然に逃がすことが難しくなり、体温調整が上手くいかなくなります。
ブラッシングで抜け毛をしっかり除去することで通気性がよくなり、ワンちゃんが暑い思いをせずに済むというわけです。

血行が促され健康になる

ブラッシングによって皮膚がほどよく刺激され、このマッサージ効果によって血流が促進されます。
血流が促進されれば新陳代謝が活性化し、また皮膚の抵抗力もアップするので皮膚トラブルを未然に防ぐことができるのです。

皮膚トラブルの予防以外にも様々な健康効果があり、長生きにもつながるので是非マッサージをしてあげましょう!

愛犬との絆が深まる

犬と人間、お互い言葉は通じませんが、スキンシップによって絆を深めることはできます。
ブラッシングは単なる被毛の手入れではなく、可愛いワンちゃんとの触れ合いを楽しむ機会と考えるようにして下さい。

ワンちゃんにとっても、ご主人の腕に優しく抱かれながらブラッシングを受けるのは大きなリラックス効果があり、より強い信頼関係を築くことができます。
逆にいえば、スキンシップを怠るとワンちゃんは心から信頼してくれなくなります。

犬のブラッシングの頻度

ゴールデンレトリバー以上のように、犬のブラッシングには毛並を整える以外にも様々な効果があることがわかりました。
それでは、実際にブラッシングを習慣づけるとして、どの程度の頻度でブラッシングしてあげるのが理想なのでしょうか?

答えは、「毎日」です。
時間帯は特に気にする必要はありませんが、1日1回のこまめなブラッシングがワンちゃんの健康状態を高めてくれます。

しかし中にはお仕事や家事などで忙しくて毎日続けるのが負担だという方もいるかもしれません。
そういう方は、毛の長い犬種の場合は週に3~4回、短い犬種の場合は週に1~2回を目安にしてあげるといいでしょう。

また、ブラッシングにそれほど時間をかける必要はありません。
1回10~20分程度が目安で、5分程度の短い時間でも十分にブラッシングの効果は得られます。

犬のブラッシングのやり方

ブラシと抜け毛それでは、次に犬のブラッシングの正しいやり方について説明していきたいと思います。

ブラッシングのコツ

犬のブラッシングを行なう際は、必ず毛並の流れに沿ってブラシを通すようにしましょう。
毛並と逆方向にブラシを通すやり方は、確かに効率的に抜け毛を除去できるような感じもしますが、ワンちゃんにとっては不快に感じてしまいます。

また、犬の皮膚は人間よりもデリケートで傷つきやすいため、絶対に力任せにブラシを通すことはしないで下さい。
毛玉などが引っかかったとしても、手でゆっくり解きながら優しくブラッシングしてあげましょう。
特に骨の凹凸がある部分はワンちゃんが痛がらないように細心の注意を払うことが大事です。

ちなみにブラッシングに慣れていないと最初は嫌がるワンちゃんも多いです。
そんなワンちゃんに対して、耳や顔、足などの敏感な部分にいきなりブラシを当てると怖がってしまいます。

最初は手で全身を優しく撫でてあげて、ワンちゃんを安心させてから背中や腰などの比較的敏感でない場所からブラッシングを始めるといいでしょう。

犬用ブラシの種類と特徴

ブラッシングをより効果的に、そしてワンちゃんを気持ちよくさせるためにはブラシ選びも重要となります。

犬用のブラシは主に「スリッカーブラシ」「ピンブラシ」「ラバーブラシ」「コームブラシ」の4種類があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

スリッカーブラシ

金属製の細いピンが針状になっているタイプのブラシで、手の平で触ると少しチクチクするのが特徴です。
主に換毛期(抜け毛が多くなる時期)に使うことが多いでしょう。

頑固な毛玉も簡単にほぐせるブラシなので初心者にも扱いやすく、特に毛量が多い犬種や毛がカール状で絡まりやすい犬種におすすめとなっています。

しかし先端が針状になっているため力強くブラッシングすると犬の皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
被毛が短い犬種にもやや不向きです。

ピンブラシ

スリッカーブラシと違い1本1本のピンが太く、ピン同士の間隔も広く本数が少ないのが特徴です。
先端が丸くなっているので犬の皮膚を傷つけにくいタイプとなっています。

刺激もほとんどないので、ブラッシングが苦手な犬や毛量が少ない犬種にも扱いやすいブラシといえるでしょう。

ラバーブラシ

ピンがゴム製もしくはシリコン製となっているので、ピンブラシよりも更に刺激の小さいブラシとなっています。
スリッカーブラシのように頑固な毛玉をほぐすのには向いていませんが、毛並を整えたりマッサージしたりするのに丁度いいブラシです。

その特徴から、被毛の短い犬種向けといわれています。

コームブラシ

コームブラシは美容室にも置いてあるような、薄手のクシ型のブラシです。
軽い毛玉程度ならとかすこともできますが、どちらかというと長毛種の被毛の毛並を整えるのが目的のブラシとなっています。

コームブラシで軽く被毛の表面を撫でる感じでブラッシングし、毛玉が見つかればスリッカーブラシやピンブラシでほぐすのが正しいブラシの使い方といえるでしょう。

ブラッシングが苦手な犬の場合

「うちの子(犬)ブラッシングが苦手なの」とお困りの飼い主様もいるかと思いますが、そんなワンちゃんのブラッシングへの苦手意識を払拭するためのコツをご紹介しましょう。

ますは、ブラッシングそのものへの警戒心を解くことです。
最初にブラシをワンちゃんの目の前に差し出し、ニオイを嗅がせてみて下さい。これで「ブラシは怖い物ではない」と理解させます。

次にブラシの「裏面」をワンちゃんの体(背中がおすすめ)に軽く当ててみましょう。
これで怖がらなければ、今度はクシ歯の部分を体にゆっくり当てます。ここではあくまで「当てるだけ」で、ブラッシングはしないようにしましょう。

後はゆっくり、優しく丁寧にブラッシングを開始して下さい。
ここでブラッシングしている最中にオヤツを与えると「ブラッシングは楽しいことだ」とワンちゃんが覚えてくれる可能性があります。

時間は短めに、3~5分程度で終わらせておくといいでしょう。
ブラッシングに慣れていないワンちゃんは、ずっと動きを止められる状況にストレスを感じるかもしれません。

このようにして、徐々にブラッシングへの苦手意識を薄めさせていきましょう!

まとめ

ブラッシングには、私達人間が思っている以上にワンちゃんに対して良い効果が沢山あります。

愛犬の健康を守るためにも、そしてスキンシップで絆を深めるためにも、是定期的にブラッシングしてあげる習慣を身につけて下さいね。