庭の景観維持に欠かせない樹木の剪定作業。バリカンの使い方や注意点は?
庭に樹木を植えていると、年々大きくなってくるので剪定作業が必要になります。業者さんに頼んでしまえば簡単ですが、費用もかかるし、自分でなんとかしたいとお思いの方も多いのではないでしょうか?
最近話題になっている高枝バリカンについて説明します。
高枝の剪定や生垣の刈り込みには「高枝バリカン」を
高枝バリカンは植木バリカンやヘッジトリマー、庭木バリカンなどさまざまな名称で呼ばれていますが、高枝バサミ機能・植木用バリカン機能・刈払い機能などが一台でこなせてしまう便利な機械です。
手の届かない高いところの枝打ちも、生垣のメンテナンスもこなすことができます。地面に近いところの草刈りもできる機種もあります。
家庭用のものはほとんど電動式でモーターによって動きます。充電式でコードレスで使えるものもあります。
高枝バリカンは刃の往復運動によって枝葉を切っていきます。高いところの作業や力のいる作業が簡単に労力をかけずにこなせるので、人気を呼んでいます。刃の長さや向き、ポールの長さなどを変えることによって、さまざまな場所での剪定作業をこなしていきます。
知っておきたい高枝バリカンの仕様
家庭用に市販されている高枝バリカンは、刃の長さが20センチ~45センチ、重さが1~2キロくらいです。複数のメーカーからいろいろな機種が出されています。
長時間手に持って作業することを考えると、重さや持ちやすさは作業のしやすさに響いてきますので、庭の広さや木の大きさ、本数などとも考え合わせて選ぶといいでしょう。
生垣の剪定のコツ
生垣の刈り込みは、10月下旬から11月上旬ごろまでの寒くなる前に行うのがよいとされています。太い枝は高枝バリカンでは切れないので、あらかじめハサミなどで切っておきます。足元はしっかり安定した靴を履き、作業用手袋やゴーグルを身に付けて作業を始めましょう。
最初は生垣の上部を剪定します。高さが揃うように、糸やロープなどで目印をつけておくとわかりやすいです。端から水平に刈っていきます。高枝バリカンの本体はかなり振動するので、しっかりと安定して持てるよう、両手で胸のあたりの高さに持ちます。刃先が生垣に水平に当たるようにして、刃の先を少し下げるようにして進んで行くとうまく刈ることができます。
上部を全部刈り終わったら、今度は垂直部分を刈っていきます。下から上へと刈り上げるのがコツです。
高枝バリカンを長持ちさせるために
もし、途中で刃に枝が絡まったりした場合はすぐに電源を切りましょう。そのまま作業を続けると刃を痛めてしまいます。絡まった枝を取り除いてから電源を入れ、作業を再開します。
高枝バリカンの作業は1時間に1回くらいは刃を休め、油をさしておくといいでしょう。
剪定が一通り終わったら、落ちた枝をほうきやクリーナーで集め、掃除します。
高枝バリカンを使う時の注意点
充電式の取り扱い
充電式の高枝バリカンでは、バッテリーをあらかじめ十分充電しておきます。
作業が長時間に及ぶ時は、時々機械を休ませ、油をさすなど機械の手入れもしながら進めます。
コード式の取り扱い
コード式の高枝バリカンを使う時は、電源コードの取り扱いに注意します。
電源ケーブルを踏んだり、足に絡ませたりということがあると思わぬ怪我の原因になります。また、誤ってコードを切断してしまっても困ります。
作業中、コードは必ず自分の後ろ側にあるよう、持ち方を工夫しましょう。本体を肩ベルトで吊るしたり、ナスカンなどを使って、コードが絡まないよう、あらかじめ工夫しておくと良いでしょう。
手入れはこまめに
高枝バリカンを使った後には、メンテナンスが必要になります。剪定後は、刃に樹液などが付着しているので、クリーナーできれいにしておきます。刃の目立てをしておけば、何度か繰り返して使うことができます。防錆剤を塗っておくと安心です。
摩耗して使えなくなった刃は交換しておきます。交換用の刃は安いものではないので、上手に目立てをして、長持ちさせることが大切です。高枝バリカンの本体には取り扱い説明書の指示に従って潤滑用のオイルを差しておきましょう。
-
前の記事
トイレの黒ずみ(通称:さぼったリング)を簡単に綺麗にする方法と予防策 2020.05.11
-
次の記事
記事がありません