結婚式に招待する際のマナーや招待状の書き方について
結婚式の招待状は、挙式や披露宴にゲストをお招きするための案内状。
式の日程や場所が決まったら早速招待状を出したい!ゲストに失礼のないように、喜んでもらえる招待状ってどのようなものでしょうか?
ここでは、招待状を書く時に知っておきたいマナーや招待状の文例も併せてチェックしていきたいと思います!
招待状の書き方のマナーとルール
句読点を用いない
「、」と「。」の句読点は使わないようにします。
これは、文章を区切る、終止符を打つといった句読点は、結婚式では縁起の悪いものだとされていて、句読点を入れたい箇所には空白を入れるようにします。
忌み言葉を避ける
「忌み言葉」は縁起が悪いとされているので使わないように気をつけましょう。
・死や不吉なことを連想させる言葉→「終わる」「冷える」など
・別れを連想させる言葉→「別れる」「切れる」「帰る」など
また、漢字自体が持つ意味にも気をつけないといけません。
「お忙しいところ」の「忙」という漢字は、「心」を「亡くす」と書くのでタブーとされています。
他にも、「お返事」は「返」は、「返す」という意味で離婚を連想させるのでNGです。
こういった場合には、
・「忙しい」→「いそがしい」もしくは「ご多用」
・「お返事」→「ご連絡」
といったように、結婚式の招待状を書く場合には、言い方を変えるかひらがなにして書くようにしましょう。
重ね言葉は使用しない
「重ね言葉」は言葉を繰り返して使用しますが、「常々」「重ね重ね」「度々」「再び」「繰り返す」「戻す」「相次いで」などがあります。
これらは離婚を連想させる言葉なので避けられています。
読みがなやカタカナを添える
結婚式場やレストランの名前は、最近では横文字や難しい読み方だったりすることも多いですよね。そういう場合は、読み方がちゃんとわかるようにカタカナを添えておくと良いでしょう。
また、難しい漢字が含まれる場合にも読みがなをふります。
結婚式の招待状は、幅広い層のゲストに送るものなので、誰にでもわかりやすい招待状にすることが大切ですね。
招待状に同封するもの
- 案内状(日時、場所、返事の期限を明記する)
- 封筒と封緘シール、宛名を入れ切手も貼ってある返信ハガキ
- 会場の案内地図(アクセスや駐車場の有無も明記する)
- 付箋(式への列席、スピーチや余興のお願いなども必要に応じて記載する)
挙式、披露宴の1ヶ月前までには返信してもらうようにします。
封筒の書き方のマナーとルール
①宛名は招待状の顔でもあります。正式には毛筆で書きますが、筆ペンでもOK。
字に自信がない人は、パソコンの宛名印刷を利用しても良いでしょう。
②切手は慶事用のものを使用しましょう。
③家族やご夫婦で出席してもらいたい場合には、宛名は連名にし、それぞれの名前には「様」をつけるか「令夫人」と書きます。家族での出席をお願いする場合に、子供が2名以上の時には「お子様方」もしくは「ご家族様」と記述します。
④封じ目にはのり付けをして、寿や金色といった封緘シールを貼り封をします。
手渡しの場合にはシールのみで、のり付けは必用ありません。
封筒の裏面には差出人の住所と氏名を入れます。最後に間違いがないかしっかりと確認しましょう。
招待状を送る際のマナー
招待状を届ける時は、「手渡し」と「郵送」の2通りの方法があります。
結婚式はあくまでも「ゲストをお招きする」という形になります。
そのため、「良ければ結婚式に来てください」と直接手渡しをして、来てもらうのがマナーとなっています。
なので、職場関係の方などは直接会って招待状を渡すようにしましょう。
かといって、いきなり「●月×日に結婚式を挙げるので来てください。」と招待状を渡すのはマナー違反です。
必ず事前に出席ができるかどうかの確認を取った上で渡すようにしましょう。
手渡しの場合
また、手渡しをする場合、郵送とは違ったマナーがあります。
まず、封筒には相手の住所を書く必要がなく、氏名だけの記載で構いません。
これは「郵送のつもりだったが、手渡しに変えた」と思われないようにするためです。
もちろん、手渡しの場合は郵送ではないので、切手も貼る必要がありませんので、少しお得ですね。
糊付けはNG
次に招待状には糊付けをしてはいけません。
封を刃物などで「切る」ということは、縁起が悪いとされている為です。
郵送の時も同様に糊付けではなく、シールなどで留めるようにしましょう。
同封の返信ハガキに切手を貼っておくのも忘れないようにしましょう。
こちらが手渡しで渡したからといって、向こうも手渡しで返すわけではありません。
何かしらの理由で手渡しができず、郵送となってしまう可能性も考えられますので、こちら側で切手を貼っておくという細やかな気配りもマナーの1つです。
遠方から招待する場合
遠方の招待客を招く場合、交通費や宿泊費を払うのがマナーとなっています。
自分や相手が地方出身で地元が遠い……なんて場合は、少し気を付けておいた方がいいですね。
特に相手が高齢の方や妊婦さんの場合、移動が負担となってしまうこともあります。
そういった方の場合は、結婚式後に挨拶に伺うという方法もできますので、無理に呼ぶ必要はないでしょう。
まとめ
結婚式は一生に一度の大イベントであり、そこには応援してくれる方の存在が必要不可欠となっています。
そして招かれるゲストは皆、貴重な時間を割いて結婚式へと参加してくださるわけですから、招待状を送る段階から礼節と敬畏、そして感謝を忘れないことが大事です。
人生最大の晴れ舞台を最高の思い出にするためにも、結婚式の招待状の書き方やマナーに注意して万全の体制で臨むよう心がけましょう!
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