洗濯機がガタガタ揺れてうるさい!騒音・異音の原因と対処法

洗濯機がガタガタ揺れてうるさい!騒音・異音の原因と対処法

清潔で快適な日々の生活に欠かせない洗濯機。
衣類やタオル類など汚れ物は毎日どんどん溜まっていくので、毎日のように洗濯機のお世話になっている方も多いでしょう。

そんな洗濯機ですが、時々ガタガタと大きな異音を立てることはありませんか?
洗濯機の騒音は住んでいる人のストレスだけでなく近隣住民への迷惑にもなるため、早く原因をつきとめて解消したいところですね。

そこで今回は洗濯機の騒音・異音の原因と対処法についてご紹介したいと思います。

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原因その1.洗濯物の入れ方

洗濯機のガタガタ!という大きな騒音・異音の原因は、大半が洗濯物の入れ方の問題です。
「洗濯機の故障かな?」と疑って修理や買い替えをしても、洗濯物の正しい入れ方を知らないと根本的な解決にはなりません。

では、まずは騒音・異音の発生の原因として考えられるポイントをいくつかピックアップしていきましょう。

洗濯物を多く詰め込んでいる、もしくは少な過ぎる

大量の洗濯物毎日洗濯するのが面倒で、ついつい数日分の洗濯物を溜め込んで一気に洗濯機にかけてしまう、そんな方は多いのではないでしょうか?
特にバスタオルやジーンズなど重くて嵩張る物をたくさん洗濯槽に詰め込んでしまうと、高確率で脱水時に騒音が発生してしまうのです。

というのも洗濯機は洗濯槽を高速回転させ、その遠心力で水を飛ばすという方法で脱水を行なっています。
その遠心力は重ければ重いほど大きな負荷となり、洗濯槽の揺れも大きくなってしまいます。
洗濯槽の揺れが大きくなると洗濯機内の壁にガン!ガン!と当たってしまい、大きな衝撃音を立ててしまうというわけです。

メーカーの想定を超える重量の洗濯物を入れてしまったが故の不具合といえるでしょう。

かといって、少なすぎるのも考えものです。
Tシャツやハンカチなどの軽い物であればさほど問題ではありませんが、洗濯物の量が少ないと洗濯槽に余分なスペースが生まれ、これまた脱水時に中の洗濯物の位置が一部に偏ってしまいます。
そして洗濯物が一部に偏った状態で回転を続ければ、重心が不安定になり洗濯槽全体が傾いてしまうため、またしても洗濯機内の壁にこすりつけてしまうこととなります。

  • 洗濯物を入れるときは、洗濯槽の容量の5~8割を目安にする
  • ジーンズ等の重くて嵩張る衣類はまとめて入れず、小分けにする
  • 洗濯槽を占領するほどの大きな洗濯物は、無理をせずクリーニングに出す

上記の点をしっかり踏まえた上で、安全に洗濯機を使用するよう心がけてください!

大きな洗濯ネットに詰め込んでいる

洗濯ネット上述の通り、洗濯機の騒音・異音の原因の一つとして「脱水時における洗濯槽の中の洗濯物の偏り」がありますが、これは洗濯ネットを使ったときにも起こりやすい現象です。

洗濯物の量や大きさが適切であれば、脱水の高速回転時に中の洗濯物は洗濯槽の中で均等に分離し、バランスを保つことができます。
バランスさえ保たれていれば上記のような騒音は起こりません。

しかし、大きな洗濯ネットに沢山の洗濯物を詰め込んでしまうと、この洗濯ネット自体が「大きすぎる」「重すぎる」塊となってしまい、脱水時に洗濯槽の回転のバランスを崩してしまう原因となるのです。

素材の問題でどうしても洗濯ネットが必要な場合は多いですが、そういう時はネットを2~3つ用意して小分けにして入れることをおすすめします。

防水素材の洗濯物を入れている

洗濯槽の排水口レインウェアなど防水素材が用いられた物を洗濯機で脱水すると、これも騒音の原因となります。

先ほど洗濯機は脱水時に洗濯槽を高速回転させることで遠心力を起こし、水を飛ばしているとお話しましたが、その水は洗濯槽の内側に空いた小さな穴へと排出されています。
当たり前の話ですが、この穴が塞がれてしまうと逃げ場所を失った水が洗濯槽の底に溜まっていきます。

もし、脱水時に洗濯槽の中に防水素材の物が入っていた場合、それが洗濯槽の穴を塞いでしまうことがあるのです。
防水素材は当然水を通さないようにできていますから、穴を塞ぐ障害物になってしまうことは十分に考えられるでしょう。

洗濯槽の底に水が溜まった状態で高速回転すれば、やはり重心のバランスが崩れて騒音を立ててしまうというわけです。

もちろん洗濯機メーカーもレインウェアのような防水素材を洗濯することは推奨していないので基本的にはクリーニングに出すことをおすすめします。
しかし、どうしても手間や費用が惜しいという場合は脱水前に防水素材の物だけ取り出しておくようにしましょう。

原因その2.洗濯物の設置の仕方

洗濯物の入れ方には問題がないのに騒音・異音が止まらない、そんな方は洗濯機そのものの置き方に問題があるかもしれません。
では、洗濯機がどういう状態であれば騒音が起こるのか、いくつかピックアップしていきましょう。

不安定な場所に設置している

設置された洗濯機まずは洗濯機を設置している位置をチェックしてみましょう。
洗濯機が水平に設置されていないと脱水時などに大きな振動やガタつきを起こしてしまい、騒音の原因となってしまいます。
また設置場所の床の強度が低いと、稼働時に床が歪んでしまい水平状態を保つことができないため、これも洗濯槽のガタつきを起こしてしまいます。

今置いてある洗濯機が水平状態になっているかどうかを確認するには「水準器」というものを使用します。
この水準器は洗濯機を購入した際についてくることが多いですが、もし無ければホームセンター等でも取り扱っているので購入しておきましょう。
使い方は至って単純で、水準器を洗濯機の蓋の上に置き、中の気泡が中央に来れば水平になっている……といった風に確認できます。

もし水平になっていない場合は、洗濯機の位置を調整するか、床に補強板を敷くなどで安定させましょう。

排水パイプの位置

排水パイプ洗濯物の入れ方も適切で、洗濯機の設置も問題ないのに騒音が鳴り止まないとすれば、排水パイプに原因があるかもしれません。

排水パイプが洗濯機の排水口より高い位置にあったり、パイプの中にホコリやゴミが詰まっていたりすると、十分に脱水できずに洗濯槽の中に水が残留してしまう可能性があります。
水が残ったまま脱水、つまり洗濯槽を高速回転させると前述の通り回転のバランスが崩れて異音を発してしまうのです。

一度排水パイプの位置を調整し直し、またパイプの中が綺麗に保たれているかをチェックしておきましょう。

故障の場合はプロに相談!自分で修理しようとしない

洗濯機の修理上記の点を確認、改善しても尚騒音がおさまらないという場合は洗濯機そのものの故障が疑われます。
そういった場合は自分で修理しようとせずにメーカーに問い合わせるか、あるいは専門の修理業者に相談しましょう。

特に近年の洗濯機は非常に構造が複雑で、設計の知識もなしに分解してしまうと元に戻せなくなる可能性が高いですし、そうなるとメーカー保証も対象外となってしまいます。
それだけでなく感電などの事故の原因にもなりますので、くれぐれも自力で分解して解決しようと思わないで下さい!

業者に依頼した場合の修理費用は、洗濯機の状態にもよりますが目安として5,000~30,000円となっています。
安い費用とは言えませんが、自分で修理しようとして失敗し、結果新たに買い換えることになるリスクを考えれば決して損ではありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

洗濯機のガタガタ!という騒音・異音は洗濯物の入れ方や洗濯機の設置の仕方に原因がある場合が大半です。
特に一人暮らしの方など、日常的に洗濯物を溜め込みがちな方はどうしても一度に沢山洗濯しようとしてしまいがちですから、何かと騒音・異音に悩まされることが多いでしょう。

あまりの大きな音に故障を疑ってしまう方も少なくないと思いますが、まずは自分のできる範囲で確認・対処し、それでも解決できないようならメーカーや業者に相談してみてください。