Windows11はどんなOS?推奨スペックは?無償アップグレードは可能か?
先日の6月25日午前0時にMicrosoft社よりWindowsの次世代OS「Windows11」の発表会が行われ、全世界のWindowsユーザーの注目を集めました。
Windows10がリリースされた際に「今回が最後のWindows OSになる」という表明があったため「なぜ新OSが?」という戸惑いの声もありますが……
何はともあれ、Windows11のリリースが決定した暁には現在のPCからのアップグレード、あるいは新規での購入などを視野に入れているユーザーも多いでしょう。
そこで今回は新たに発表されたWindows11の概要や無償アップグレードの有無などについて解説してまいりたいと思います。
Windows11のリリースはいつ?
現在WindowsのOSを利用している方もそうでない方も、今回発表されたWindows11のリリースがいつになるのか非常に気になるところだと思います。
先述の通り、6月25日にMicrosoftから発表された内容によると今年2021年11月下旬でのリリースを予定しているとのことです。
リリースと同時に、Windows11を搭載したOSも年内に国内で販売が開始されることが予想されます。
6月28日現在、リリースまで残り半年を割っているということで既にWindowsOSのUIや機能、推奨スペック等に関する概要も発表されております。
その概要をいくつか見ていきましょう。
Windows11の大きな変更点とは?
Windows11では、現在のWindows10と比較して大きくUI(ユーザーインターフェース)が変更されています。
タスクバー・スタートメニューのデザインが一新
まずWindowsの肝であるタスクバーおよびスタートメニューのデザインが一新され、よりシンプルかつ洗練されたオシャレな雰囲気になっていますね。
Windows95から現在のWindows10まで、スタートボタンはデフォルトでは画面右下になっていましたが、今回のWindows11では真ん中に設置されています。
また展開されるスタートメニューも、従来はアプリ(プログラム)の一覧が最初に表示される形式でしたが、ここではスマートフォンのホーム画面のようにガラリと構成が変わっています。
最初に表示されるのは、上半分に「ピン留めしたアプリ」が、下半分にレコメンド(よく使うアプリ)という形になっており、ここで戸惑うユーザーもいるかもしれません。
もちろん、右上にある白いボタンで全てのアプリを表示させることも可能です。
「スタートボタンは左寄せじゃないと落ち着かない!」という方は、設定で従来の左寄せに変更することもできるそうです。
ただし、従来の設定で可能だった「タスクバーを上部、左側、右側に表示」という変更は現在のところ不可能で、完全に画面下部に固定という形になっています。
Androidアプリの動作が可能に
Windows11のリリースに伴い、「Microsoft Store」も新しく生まれ変わります。
これによってAndroidアプリをWindows11にダウンロードし、使用することができるようになるとのこと。
もちろんAndroid端末のスマートフォンとの連携・同期も可能になり、Androidユーザーにとっては更に使い勝手が良くなることは間違いないでしょう。
Microsoft社のサティア・ナデラCEOによると、ゆくゆくはiPhoneおよびiOSアプリとも連携できるようにしたいという方針を掲げており、OSやデバイスの垣根を超えて更なるユーザビリティの向上が見込めそうです。
動作の高速化、およびUpdateの軽量化
Windows11では、Windows10と比べてスリープからの復帰やWEBブラウザのブラウジングが高速になるといわれています。
またWindows10で頻繁に発生してはユーザーの頭を悩ませている(?)Windows Updateについても、約40%の軽量化を行っており、さらにバックグラウンドで実行されることからストレスフリーにアップデートを処理することが可能に。
その他のアプリの起動や動作についても、Windows10に比べて高いベンチマークスコアを記録しているとのことで、操作性の向上も見込めそうです。
Windows11は旧Windowsからの無償アップグレードが可能?
記事の最初で述べたとおり、元々Windowsは現在のWindows10が最後のOSになると公式に声明が上がっており、その約束(?)を打ち破って発表された今回のWindows11ですから、無償アップグレードに対応していないとなるとユーザーから非難轟々になることは予想に難くありません。
しかし、Windows10がそうであったようにWindows11も無償アップグレードに対応しているとのこと!
これでホッと胸を撫で下ろしたいところですが……Windows11にアップグレードするためには現在のPCがいくつかの要件・スペックを満たしている必要があるそうです。
ちょっと嫌な予感がしますね……。
Windows11の導入に必要なスペックとは
まず、Windows11とWindows10のシステム最小要件を比較すると以下のようになります。
Windows11 | Windows10 | |
---|---|---|
プロセッサ | 1GHz以上で2コア以上の64Bitプロセッサ またはSoC |
1GHz以上のプロセッサ またはSoC |
RAM(メモリ) | 4GB | 1GB(32ビットOS)または 2GB(64ビットOS) |
ストレージ | 64GB以上 | 16GB(32ビットOS)または 20GB(64ビットOS) |
グラフィックス | DirectX 12以上(WDDM2.0ドライバー) | DirectX 9以上およびWDDM1.0ドライバー |
ディスプレイ | 9インチ以上で8ビットカラーのHD (720p) ディスプレイ | 800×600解像度 |
システムファームウェア | UEFI・セキュアブート対応 | 不要 |
TPM | バージョン2.0必要 | 不要 |
インターネット接続 | Homeエディションの初期設定時に必須 | 不要 |
「ちょっと何言ってんのかわからない」と思った方は、Microsoftが提供している以下のチェックツール「PC正常性チェックツール」でWindows11の導入が可能かどうかを確認できます。
筆者は全く理解できないので使ってみました!
※6月29日、諸事情により一時的にツールの配信が停止されたようです
画面上部の「Windows11を導入しています」→「今すぐチェック」というボタンがあるので、これをクリックすると以下のように結果が表示されます。
筆者の場合は「このPCでWindows11を実行できます」とお墨付きを頂けたので安心ですが……。
「実行できません」と言われてしまったら、残念ながらPCの構成を組み替えるか、新しいWindows11搭載PCを購入するか、あるいはしばらくWindows11の導入を見送るしかないかもしれません。
最後に
今回はWindows11の大まかな概要と無償アップグレードの有無についてご紹介しました。
Microsoftの発表映像を見る限り、UIがガラリと変わり様々な機能が追加・刷新されているようで、新しいOSに抵抗がない方であれば非常に魅力的なOSになりそうです。
リリースまであと半年を切っている段階ですので、今後どんどん新情報がリークされるかもしれませんね!
当サイトでもWindows11の最新情報を随時更新していく予定ですので、是非御覧ください!
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