相続について税理士に相談する前に抑えておきたい約束事
- 2021.09.20
- 税金・法律
相続には申告や節税など様々な問題や課題があります。
そういった問題を解決するためには相続専門の税理士に依頼するのが一番ですが、相続には多額のお金が関係してくる上に親族間のトラブルの可能性もあるため、それを解決してくれる税理士選びも慎重を期さなければなりません。
相続問題を安心して委ねられるよう、担当税理士に求めるべき「約束事」についていくつかピックアップしてまいりたいと思います。
価格設定がわかりやすいこと
相続を税理士に依頼する上で最も重要なのは価格面です。
この価格は一律で定められているわけではなく、事務所によって独自の計算にて決められているため、何を依頼すればどのくらいの価格になるのか……というわかりやすい料金形態を用意していることが重要です。
もちろん、どの事務所であっても相談の段階で見積もりを立ててくれますし、殆どの場合その見積もり額を大幅に超えることはないかと思われますが、具体的にどういった費用が発生しているかの「内訳」を知っておきたいとところです。
決して安い金額ではないため、後で費用面の折り合いがつかず担当税理士とトラブルになるケースも少なくありません。
ただでさえ相続というデリケートな問題を扱うため、費用面でもお互いが納得できるよう「分かりやすく」「具体的な」価格設定を用意している税理士に依頼するよう心がけましょう。
追加費用が発生しないこと
一口に相続といっても業務は多岐にわたります。
そのため、悪質な税理士事務所だと「追加費用」と称して当所の見積もり額から上乗せして報酬を請求してくる場合もあります。
もちろん、実際に発生した業務に際する実費という名目での請求になるので詐欺にはあたりませんが、顧客側からすれば追加費用は極力避けたいところです。
相続問題は業務内容が煩雑なため、なかなか当所の見積もり通りに事を済ませるというのは簡単なことではありませんが、良心的な税理士事務所であれば「追加費用なし」を約束している場合もあります。
費用面で安心して相談できるよう、そういった税理士に依頼してみてはいかがでしょうか?
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