相続に強い税理士を見極めるためのコツ
- 2020.02.01
- 税金・法律
相続税申告をするのなら、デメリットを被らないためにも相続に強い税理士に依頼するのがおすすめです。
ここでは、税理士事務所を探した後のポイントとして、相続に強い税理士の見極め方についてご紹介します。
税理士の出方を見てみよう
相続税申告は、申告の仕方次第で納税額が大きく変わってしまうものです。
税理士事務所選びで、どうにか相続に強そうな事務所を探し当てられたとしても、そこの税理士が本当に相続に強いのかは、実際に会って確かめてみるしかありません。
まずは会って、税理士に知識があるかは確かめてみましょう。
例えば、遺産の分配方法についてです。
遺産の分配方法には実にさまざまなものがありますが、その中で、納税額を抑えられるものというのは限られています。
もし税理士側からその遺産の分配方法について適切なアドバイスや提案もなく、「あ、そちらのお気持ちが優先ですので…」と断るようでしたら、知識が不足している税理士と見られます。
また、税務調査で税理士が代わりに矢面に立ってくれる書面添付制度について提案しないのであれば、信頼性も低いと見ることができるのです。
さらに、税務調査の対象となる預金通帳(過去10年分)のチェックを申し出ない税理士もおすすめできません。
質問をぶつけてみることも大事
相続税申告に強くない税理士であれば、上記のように見ることができます。
ただ、遺族の気持ちに配慮したり、トラブルをおそれたりして口を閉ざしているだけという可能性もあります。
そこで、確実に確かめるには、質問をぶつけてみることです。
・「遺産の分配方法で適切なのはどんなものがありますか?」
・「書面添付制度というものがあるってインターネットで見たのですが……」
・「預金通帳は見なくても大丈夫でしょうか?」
他にも不動産の現地調査をしてもらえるか、税理士が最後まで担当してくれるかなど、確認しておきたいことは多くあります。
これらの質問で何も答えられなくなるようであれば、その税理士は相続税申告には強くないということになるため、まずは相談だけに留めておくのが正解だと言えます。
-
前の記事
ケース別に見る税理士事務所の費用の目安 2020.01.30
-
次の記事
スマートフォンでの確定申告システムがさらに進化 2020.02.04