不動産業界出身の税理士の需要が高い理由について
- 2020.07.20
- 税金・法律
一口に税理士といっても、どの業界の税法・税務に強いかは人それぞれ。
飲食業に強い税理士もいれば、製造業に強い税理士もいます。
その中でも特に需要が高いのが不動産業に強い税理士です。
それも、実際に不動産業界での実務経験があり、税理士へと転身したパターンの方は引く手あまたといえるでしょう。
不動産業界出身の税理士の強み
不動産業に関わる税務は様々ですが、特に複雑で対応が困難なものに「相続問題」があります。
実は、税理士業界全体でみても、この相続問題に強い税理士というのはほんの一握りなのです。
まず相続問題というのは手続きが煩雑で税法以外の知識も必要とされます。
遺産相続には、土地や建物、株式などの資産や負債が内包されており、個別の関係法令や特例に沿って相続税評価を行なわなければなりません。
税理士として必要な最低限の知識と経験だけでは到底対応できないのが、不動産業にありがちな相続問題です。
また、この相続問題は需要が一時的でランニングの収益に繋がりにくい点、そして親族間での争いが絶えず精神的にも大きな負担になる点も、相続に強い税理士が少ない理由として考えられます。
だからこそ、不動産業界に詳しい税理士がいれば、それだけで多くの需要を獲得することができるでしょう。
業界出身者であれば不動産鑑定士の資格も大きな強みになります。
顧客に損をさせないという前提のコンサルティングが可能になるでしょう。
相続問題だけでなく、不動産の資産運用に対するアドバイスもクライアントに求められることが多いかと思います。
そんなわけで、不動産業界に関する知識や経験をお持ちの方がいれば、税理士として新たなフィールドで活躍してみるのも一つの手でしょう!
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